短信ニュース:大統領、高校爆発事件受けオンラインゲーム制限を検討 

2025-11-13 05:31
事件の現場となったジャカルタ市内の公立高校=アンタラ
 プラボウォ大統領は11日、ジャカルタ市内の学校で起きた爆発事件を受け、オンラインゲームへの規制導入を検討していると述べた。この事件は生徒が自作した爆発物によるものとされ、捜査当局は動機として暴力的ゲームの影響が強いとする見方を示している。

 プラボウォ氏は「子どもの安全を守るため、有害な影響を与える可能性があるオンラインゲームに何らかの制限措置が必要だ」との考えを示した。政府内では既にゲームコンテンツ規制やプレー時間制限などの案が議論されているという。プラボウォ氏は保護者や教育関係者と連携し、健全な環境を整える意向を強調した。

コメント

 ジャカルタの学校爆発事件は、若者にもたらすオンラインゲームの影響に再び注目を集めるきっかけとなった。プラボウォ氏の規制検討発言は、子供を有害な情報から守る政府の責任に言及したものだ。

 インドネシアでは近年、ゲーム依存や内容の過激化への懸念から規制に向けた議論が高まっており、他国の事例も参考にしつつ対策を検討している。もっともゲーム産業は成長分野でもあり、表現の自由や産業振興とのバランスをどう取るかが課題だ。政府の規制方針が具体化すれば、家庭や学校での指導強化と相まって、青少年の健全育成に向けた包括的な枠組みが進展する可能性がある。