短信ニュース:カルティニ計画、運転手の家族支え11年

2025-11-13 05:43
インドネシア全土を走るブルーバードタクシー=ジャカルタ日報撮影
 ブルーバードのアドリアントCEOは「運転手は当社サービスの要であり、その家族も重要な支え」と述べ、同コミュニティーを通じて家族ぐるみの福祉向上に取り組む姿勢を強調した。18年にはメンバーが社内食堂で収入を得られる「カルティニ食堂」事業も開始され、現在ジャカルタにある10の拠点のほかバンドンやスラバヤにも展開、将来的に全国の営業所へ拡大する予定という。

コメント

 インドネシアの女性教育活動家、カルティニの名を冠したこのプログラムは、企業の社会的責任(CSR)の一環として従業員家族、とりわけ女性のエンパワーメントに重点を置いたユニークな取り組みだ。運転手の妻や娘が技能を習得し収入を得ることで家計が潤えば、従業員の生活安定や士気向上にもつながり、企業全体のサービス品質向上にも寄与する。

 11年間継続し成果を上げている点からも、本プログラムは持続可能なモデルとして他企業や地域社会にも波及する可能性がある。女性の経済的自立支援と企業利益が好循環を生む好例と言えそうだ。