
ブディ・グナディ・サディキン保健相が12日の記者会見でユーモア交じりのコメントを披露した。記者に「保健省職員に肥満体型が多いのでは」と問われた同相は、「今度副大臣たちと一緒に走らせますよ。副大臣は皆スリムですから」と笑いながら回答。そして肥満は糖尿病や高血圧など病気の元だとして同相は「本来省の職員も副大臣のように全員スマートであるべき」と述べ、省内の健康増進にも言及した。また国民にも食事管理や十分な睡眠、前向きな思考、日々の運動といった健康的な生活習慣を続けるよう呼びかけた。
コメント
保健相による「自省の職員もまず健康に」という発言は、ユーモラスでありながら公衆衛生上の重要なメッセージを含んでいる。自らの省庁の職員が肥満では説得力に欠けるとの姿勢は、健康づくりの模範を率先して示す狙いがあるとみられる。
インドネシアでは肥満率の上昇が問題となっており、今回のコメントは職員のみならず国民全体へ運動習慣の奨励と肥満予防を訴えるものだ。行政トップが自らの組織文化の改革に触れることで、国民に対する健康意識向上キャンペーンにも弾みをつける効果が期待される。
