
ブディ・グナディ・サディキン保健相は12日の記者会見で、若年層のメンタルヘルス悪化に懸念を示し、目標と能力のバランスを取ることの大切さを訴えた。 保健相は過度な野心やストレスの解消不足がうつ病や不安障害を招きやすいと指摘。「悩みすぎず、能力以上を望みすぎず、祈りや瞑想(めいそう)で心を整えることが重要」と強調した。
保健省は小中高校での無料健診に心の健康チェックを組み込み、簡易アンケートで兆候を早期発見し専門医につなげる仕組みを整備済みだという。
コメント
急速な社会変化や競争の激化を背景に、インドネシアでも若者の心の不調が目立つようになっている。精神疾患は従来タブー視されがちだったが、政府が公に予防と治療の重要性を訴え始めた意義は大きい。
学校でのメンタルヘルス検査導入など、若年層への早期介入策は画期的であり、心の健康を社会全体で支える環境整備が求められている。
