短信ニュース:放置モノレール橋脚、1カ月以内に撤去へ

2025-11-17 05:22
約20年間放置されていたラスナ・サイド通りおよびアジア・アフリカ通りのモノレール橋脚=アンタラ通信
 ジャカルタ特別州のプラモノ・アヌン知事は13日、約20年間放置され街の景観を損ねていたモノレール計画の橋脚群について、建設を担当した国営建設会社アディ・カルヤ(ADHI)に対し正式に撤去を要請した。知事は同社に1カ月以内の撤去開始を求め、週明けに公文書を発出すると明言。期限内に動きがなければ州政府自ら撤去に乗り出す構えも示した。

 これを受けADHI側は「具体的な解体手順を現在協議中で、知事要請に沿い速やかに対応する」とコメント。約20年越しの街の懸案解消に向け、行政と企業が連携し年明けまでに撤去に着手する見通しだ。

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 20年にわたり都心に残されたモノレール橋脚は、都市計画の失敗の象徴でもあった。知事が迅速に撤去に乗り出した姿勢には、過去の負の遺産を清算し首都の景観を刷新する決意の表れだ。

 ただ、撤去費用や安全確保、交通への影響など課題も多い。行政と企業が協力して工事を進め、市民生活への影響を最小限にしつつ街の美観を取り戻すことが求められる。