短信ニュース:バリの燃料不足、国営石油が追加供給を約束

2025-11-17 05:36
給油のため二輪車が列をなすプルタミナのガソリンスタンド=Shutterstock
 バリ州でガソリンや軽油の不足に対する住民の苦情が相次いでいる問題で、国営石油プルタミナは13日、「一部地域で補助燃料(軽油のソーラー、補助金対象ガソリンのプルタライト)の年内割当が上限に達したため在庫切れが生じた」と説明した。SNS上では給油所に長蛇の列ができる写真が拡散されていたが、プルタミナは燃料供給庁と協議の上、バリ州向けに追加割当を手配中であると表明。早ければ数日以内に各給油所への再補給を完了させ、供給を正常化する見通しとした。

 住民には「在庫は十分に確保しているので買いだめの必要はない」と呼びかけ、今回の供給混乱について謝罪した。

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 観光地バリで起きた燃料不足は地域経済や住民生活に大きな影響を及ぼしている。年末を前に割当燃料が枯渇する事態は、需要予測の甘さや配分システムの硬直性を浮き彫りにした。プルタミナの迅速な対応は評価できるが、根本解決には配給制度の柔軟化や在庫管理の強化が必要だ。

 燃料安定供給は観光産業の維持にも不可欠であり、政府と企業は需要動向を的確に把握して供給計画を改善し、同様の混乱を未然に防ぐことが求められる。