短信ニュース:ガルーダ航空、機内Wi-Fi復活へ 政府増資で

2025-11-18 04:01
スカルノ・ハッタ国際空港を離陸するガルーダのB737-800型機 =Shutterstock
 インドネシアの国営ガルーダ・インドネシア航空は13日、政府系ファンドのダナンタラからの約2兆3670億ルピアの資本注入を受け、サービス改善策に乗り出すと発表した。この大型増資は12日に開催された臨時株主総会で承認されたもので、投入資金の約37%(約8700億ルピア)は機材整備など同社の運転資金に充てられる。

 グレニー・カイルパンCEOによれば、資本増強により機内エンターテインメントを拡充し、過去にコスト削減で停止した機内Wi—Fiサービスを再開する予定だ。今回の資金支援はガルーダの財務基盤を強化し、業績立て直しと将来の持続的成長を後押しする狙いがある。

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 政府系ファンドによる大規模な資本注入は、ナショナルフラッグキャリアであるガルーダの再建に向けた強いコミットメントを示すものだ。経営危機で機内Wi—Fi停止などサービス低下を余儀なくされた同社だが、今回の支援で顧客サービスを立て直し競争力を回復するとしている。

 巨額資金の投入をテコに再生計画を着実に遂行し、財務規律を維持できるかが今後の課題となろう。