
マレーシアの収容施設に収容されていたインドネシア人約300人が本国へ帰還した。インドネシア外務省の13日の発表によると、隣国マレーシアで不法滞在者として拘束されていた300人がジョホールバルの収容所から解放され、同日バタム島の港に到着したという。帰国者には医療支援が提供され、国内への適応プログラムにも参加する予定だ。
マレーシア政府は近年、不法就労外国人の大規模な国外退去措置を強化しており、インドネシア政府は自国民に対し現地法令の順守を改めて呼びかけている。
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マレーシア当局による不法移民の一斉摘発・送還が本格化する中、収容所にはなお数千人規模のインドネシア人が拘留されている。今回の300人送還は氷山の一角に過ぎず、人権面・労働需要の両側面から課題が浮き彫りになった。
インドネシア政府には残る収容者の安全な帰還支援が急務である一方、長期的には自国民が違法な手段で出国せざるを得ない状況への対応が求められる。
