短信ニュース:当局「クレイジーリッチ」税逃れ許さず

2025-11-19 04:39
インドネシア財務省税務総局のビル=Shutterstock
 インドネシア税務当局は14日、派手に富裕ぶりを誇示しながら納税額が極端に少ない「クレイジーリッチ」現象が発生していると明らかにした。担当者は、この状況は故意に収入を申告せず納税義務を逃れる「闇エコノミー」の一例だと指摘。具体的には、高級車や豪華な生活を見せびらかしつつ、正式な所得申告が極めて低い富裕層が複数確認されているという。 当局は無申告の現金収入や未登録事業などによる税収漏れが背景にあると分析し、今後監視を強化する方針を示した。

コメント

 富裕層の一部で納税を軽視する動きが指摘された。派手な消費行動と比べて税負担が極めて小さい例が発覚し、税制の公正性や当局の執行姿勢が問われている。

 政府が対策強化に踏み切った背景には、税収確保に加えて社会全体の公平感を損なわせない狙いがある。資産調査の厳格化や罰則の見直しを進めることで、税制度への信頼回復と遵法意識の向上につなげたい考えだ。また、富裕層にも相応の負担を求める動きも今後一層強まるだろう。