
インドネシアのズルキフリ・ハサン食糧調整担当相は16日、ドリアンがインドネシアの「国の果物」であると明言した。同相はインドネシアが昨年生産したドリアンが196万㌧でマレーシアなど近隣国を大きく上回ったと強調。さらに、ドリアンは「単なる農産物ではなく、『ヌサンタラ(島々)』文化の不可欠な一部」であると述べ、国民食としてのプライドを表明した。
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国内外で人気のドリアンを巡っては、隣国マレーシアと「ナショナルフルーツ」の論争がたびたび起きており、時には感情的な言い争いに発展してきた。インドネシア側は生産優位を示してプライドを示した形だが、品質向上や国際市場での競争力強化に注力するほうが実利にかなう。
食文化を巡る国家間の論争は賑やかではあるものの、協力や共同プロモーションといった建設的アプローチも検討すべきである。
