
インドネシアのドゥディ・プルワント運輸相は19日、深夜に始発列車を待つ労働者が増えていることを受け、ジャカルタ首都圏の通勤電車(KRL)24時間運行の可能性を検討すると明らかにした。現在、KRLは午前4時から午後11時30分まで1日1063本が83駅間を運行しているという。
ドゥディ氏は「乗客の実情を踏まえ、運行時間延長には慎重な検討が求められる」と強調し、導入には運行コストや安全面への影響などを考慮する必要があるとした。
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ジャカルタ首都圏の深夜労働者は増加傾向にあり、公共交通の利便性向上は重要な課題だ。しかし24時間運行には大幅な追加コストと運行体制の再編が伴う。例えば、深夜時間帯は線路設備の保守作業が実施される。24時間運行によりこの作業期間が削減されると、安全運行を担保できるのかという指摘もある。代替策として、深夜バスの増便や仮眠施設整備など多角的な支援策も併せて検討することが求められる。
