MBロジ創業者の吉田氏講演

長くインドネシアに滞在し活躍する60歳以上の邦人有志を中心とするジャカルタ顧問会は19日、第3回セミナーを開催した。地場物流MBロジスティクス創業者の吉田稔さんが講演し、40年間に渡りインドネシアで企業経営をしてきた経験について話した。
吉田氏は1944年、大阪生まれ。69年に日本郵船に入社し、81年から84年にかけてインドネシアで駐在員として働いた。その後、85年に同社を退社し、本格的にインドネシアで事業家として活動を開始。93年に総合物流企業のMBロジスティクスを創業。インドネシアの物流に特化し、倉庫・国内輸送だけでなく、海上・航空貨物の輸出入の通関手続きから設備などの梱包など幅広い業務に対応できる点が強みだ。
講演では、吉田氏が起業した際のスハルト元大統領の独裁時代の雰囲気を実体験をもとに振り返り、インドネシアで事業運営をする上での要点について解説した。物流業について「顧客から最終的な責任は引き受けてくれるという安心感を与えられるかが勝負」と話した。
吉田氏は2022年に、自然豊かなジャカルタ近郊各地を散策する「ジャカルタ歩く会」創設者の1人として、令和4年度在外公館長表彰を授与されている。
現在は週末、ジャカルタ近郊ボゴールのプンチャックの別荘で愛犬17頭と過ごすのが楽しみだという。

