
中部ジャワ州トゥマングン出身の女性が10月、家事労働者として働いていたマレーシアで現地警察に救出された。女性は2004年からマレーシアで家事労働者として働いていたが、勤務開始から4年後に雇用主に監禁され、賃金を一切支払われない状態が続いていたという。
インドネシア大使館は「奴隷同然の扱いを受けた」と非難し、雇用主に刑事罰と被害補償を求めている。
女性は公式な手続きを経ずに渡航し、インドネシア政府の公式データベースに未登録だったため、長期にわたり所在確認や保護が困難だった。
インドネシア移民労働者保護省は「政府は出稼ぎ労働者を放置しない」と強調し、海外就労には必ず正規ルートでと国民に注意を促した。
コメント
マレーシアや台湾など海外へ出稼ぎに出るインドネシア人は多く、今回の事件はそうした労働者が弱い立場にあることを改めて浮き彫りにした。
政府は現地行政や警察などとも協力しつつ、派遣機関への監督強化や労働者への事前教育をより強化しなければならない。
