
23日、インドネシア国営石油会社のプルタミナは23日、ジャカルタ市内で「プルタミナ・エコ・ランフェス2025」を開催した。同イベントには1万4000人が集まり、車椅子ランナーら障害を持つ人々30人も参加。障害者を支援する「インドネシア創造的障害者財団(YDKI)」の代表は「プルタミナの支援で仲間が集い、車椅子で走って笑顔を分かち合えた」と感謝した。
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大きなランニングイベントに障害者が参加し、成果を上げたことはインクルーシブ(包括性)社会の実現に向けて象徴的な出来事となった。
一方で国内の障害者支援には課題も多く、現行のインフラには未整備な点も多い。政府や企業はこうした成功例を受けて障害者に対するバリアフリー環境を整えるほか、就労サポートなど経済面での雇用機会の創出を進めるべきだ。
障害者に対する意識改革には長い時間がかかるが、市民への啓発活動や学校教育を含めた総合的な施策を進め、健常者と障害者が互いに理解し合える社会福祉の体制作りが求められている。
