
SMBCインドネシアは24日、対話イベント「SMBCインドネシア・テックコネクト」を開催し、人工知能(AI)の実装が同国の金融産業の将来を支える基盤と位置づけた。技術の専門家らが参加し、AIやデジタルバンキングの最新動向、金融セクターにおける技術導入の課題と機会をテーマに、講演とパネル討論を組み合わせた複数セッションが実施された。
会合では、デジタルバンクでの生体認証やデバイス情報を活用した本人確認、チャットボットと人間を組み合わせた顧客対応、マーケティング自動化などの具体的なAI活用事例が紹介された。
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今回のイベントでは、AIを単なるコスト削減やチャットボット導入の道具としてではなく、金融ビジネスの設計思想そのものを変える基盤とみなすというメッセージをSMBCインドネシアが明確に打ち出した。
今後は、紹介されたAIの活用法をどこまで勘定系やリスク管理など中枢システムに組み込み、必要な人材育成とデータガバナンスを整えられるかが焦点となる。
