ダンサーも曲に華を添える
1992年に結成された在留邦人によるビッグバンド「ギャラクシー・ビッグバンド・ジャズ・オーケストラ」は11月29日、中央ジャカルタのメキシコ料理店「アミーゴス」で今年最後の10回目となるコンサートを行い、全18曲を披露した。
コンサートはアップテンポの「タイムストリーム」から始まり、サックス、トランペットのソロ演奏で会場の空気を盛り上げた。2曲目のメロウなナンバー「イッツ・オー・ソー・ナイス」からはメンバーのインドネシア人ボーカルのニーア・ラフマさんとジャカルタのリンデイーホップコミュニティー「インドスウィング」が加わり、曲の印象をより色付かせた。
5曲目の「フィールド・ソー・グッド」ではメンバーでプロトランペット奏者の近藤万里子さんをフィーチャー、イントロではベースの梅村建介さんと2つの楽器による切なさを感じさせるトーンを響かせた。また、後半ではベースの蜂谷浩二さんも圧巻のソロ演奏で観客を魅了した。当日は11月9日のインドネシア大学での音楽イベントで交流を持った歌手のアロンゾ・ブラタ氏も5曲に加わった。
来年、ギャラクシーは最初のコンサートを2月に南ジャカルタのパシフィックプレイスで行う予定だ。
バンドマスターの篠田正一郎さんは「来年は中部ジャワ州ソロや東ジャワ州のブロモ山などで行われる国内で10以上ある大きな音楽フェスに参加したい」と目標を掲げた。
