
インドネシアのプラボウォ大統領は11月28日、豪雨による洪水被害が発生したスマトラ島の3州(アチェ州、北スマトラ州、西スマトラ州)に対し、中央政府からの緊急援助物資を迅速に届けるよう指示した。それを受け、同日朝に空軍の輸送機4機が首都ジャカルタを出発し、被災地に向けて支援物資の空輸を開始した。
政府によれば、今回の空輸は初動対応ではなく、25日に災害発生以降、既に開始していた支援活動の継続強化である。プラボウォ大統領は洪水発生当日から即座に各閣僚に対応を指示していた。以降、軍用機や民間航空機による物資輸送が連日行われており、必要物資は現地のニーズに合わせて順次送られているという。
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インドネシア政府は支援物資の調達・輸送にあたり、被災各州の知事や市県長と緊密に連絡を取り合っている。プラボウォ大統領自身も複数の被災地首長に直接電話で状況を聞き取り、必要な物資や支援内容を確認したという。被災地では人命救助とインフラ復旧が急務となっており、政府は「可能な限り早急に必要な支援が行き届くよう全力を尽くす」と強調している。政府は道路寸断などで孤立状態にある地域へのアプローチも含めた包括的な支援を指示しており、軍や警察などあらゆる機関のリソースを投入し、被災住民の救援と安全確保に努めている。
