
インドネシアみずほ銀行は3日、ジャカルタ市内で毎年恒例の「みずほ会」を開催した。取引先など約500人が参加し、為替セミナーと野球解説者の広澤克実氏の講演の後、懇親会で日本酒を片手に親交を深めた。
冒頭、同銀の松尾健社長は「今年は8月末の大規模デモとか、北スマトラの災害など本当にいろんなことがあった。このみずほ会で日系企業同士のネットワークをぜひ作って欲しい」と挨拶した。
為替セミナーでは、今年インドネシアの通貨ルピアが対ドルで史上最安値を更新した背景などが解説された。来年の為替動向として年末にかけてルピア安が進行しやすく、予想レートは来年末時点で1ドル=1万7000ルピア近辺で推移するとの見通しが示された。セミナーの途中、国内外の経済トピックに応じたユーモラスな寸劇も披露され、出席者の笑いを誘った。
続く広澤氏の講演では、プロ野球の選手としてヤクルト、巨人、阪神の三球団で、それぞれ野村克也氏、長嶋茂雄氏、星野仙一氏の監督の下でプレーした経験を披露。野村氏からはデータを集めるなどとにかく頭を使うことを意識するよう指導され、長嶋氏からは「ただ上手い選手になるのではなく、お客さんを楽しませることこそが重要」というプロとしての心構えを伝授された。広澤氏は星野氏からは叱られることが多かったが、指導者として言葉を巧みに使うことの重要性などを学んだという。
