インドネシア外務・防衛大臣
インドネシアのスギオノ外相とシャフリ・シャムスディン国防相は17日の日インドネシア外務・防衛閣僚会合（いわゆる「2プラス2」）に続き、18日に首相官邸で高市早苗首相と約30分間の会談を行い、両国の包括的戦略的パートナーシップを安全保障・経済の両面から確認した。
２プラス２は約４年半ぶり３回目の開催で、茂木敏充外相、小泉進次郎防衛相と、スギオノ外相、シャフリ国防相が出席した。最大の柱は海洋安全保障で、日本の政府安全保障支援（ＯＳＡ）と政府開発援助（ＯＤＡ）を通じてインドネシアへの大型巡視船や高速艇の供与を進めることで一致した。さらに、共同訓練や人的交流の拡大、装備・技術移転協定に基づく防衛装備・技術協力の具体化、軍事情報保全の在り方に関する協議開始でも合意した。
18日の表敬では、高市首相がインドネシアを国際秩序維持のうえで極めて重要な戦略的パートナーと位置付け、特に海洋協力の強化が両国の国づくりと地域の安定・安全保障に資することを強調した。食料安全保障分野では日本の農業技術・生産力を活用したインドネシア農業の高度化支援にも言及した。