インドネシアニュース 中銀、外国資金流出入データ公表を停止

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 インドネシア中央銀行(BI)は9日、公式ウェブサイトで毎週公開してきた外国資金の流出入データについて、今週から掲載を停止すると発表した。今後はBIが発行するルピア建て証券(SRBI)の動向のみを報告対象とし、その他の資金フロー関連データは各主管機関の公表情報に委ねる方針だ。

資金流出入データ公表を停止した中銀=同行サイトより

 BIは、公表方法の見直しによりデータの信頼性と精度の向上を図るとしている。これまでは毎週、ルピア相場や国債利回りに加え、外国人投資家の売買動向やクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)指標などを網羅してきた。市場では、通貨ルピアの下落圧力が強まる中での決定に対し、統計の透明性低下を懸念する声も出ている。今後これらのデータは証券取引所や財務省債務管理局などの公表情報で確認する形に切り替える。

編集部コメント

 中銀が最後に週次データを公表した1月第4週(29日時点)では、国内金融市場から約12兆5500億ルピアの資金流出(純流出)が報告されていた。公表を停止した背景には、短期な市場動向に対する過度な反応を抑える狙いや、データの整合性確保があるとみられる。

 毎週公表される巨額の資金移動情報は投資家心理を左右しやすく、ルピア安が進む中で金融当局として中長期的な安定を優先する姿勢を示す意図もうかがえる。