コミュニティー 「多様性の心」新天地へージャカルタ日本人学校で112人卒業

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成瀬剛慈校長から卒業証書を受け取る中3の生徒

 ジャカルタ日本人学校(JJS、バンテン州南タンゲラン市)で12日、令和7年(2025年)度卒業式があり、中学部45人、小学部67人の計112人が卒業した。小学部の約3分の2は同校の中学部に進学する。

 JJSの成瀬剛慈校長は式辞で、卒業する中学3年生にインドネシアの国是「多様性の中の統一」を挙げ、「世界で起きていることは多様性とほど遠く、紛争が絶えず起きています。互いの立場を認め合い、寛容の姿勢を持つことが必要です。多様な人たちが暮らすジャカルタで感じたことや経験したことを、新しい環境で生かしてください。輝かしい未来を祈っています」と門出を祝った。

校歌を教員や在校生とともに歌う小6の卒業生

 また、小学6年生に対しては「卒業文集を読んで一人ひとりの成長を感じました。これから中学生活を送るうえで大きな夢や目標を持ち、そのために努力を続けてください」と述べた。

 卒業生を代表し、中学3年の飯田詩衣さんは「JJSは出会いと別れが多い場所。ここで過ごせた奇跡は生涯の宝物です」と答辞を述べた。

 また、小学部の「別れのことば」では卒業する児童が新型コロナウイルスの影響を振り返る場面もあり、「入学当初は友達に会えない時期もあった。友達に会えるようになり、人との関わりの大切さを知った」と、空白の時間を乗り越えた成長を言葉にした。

教え子たちから色紙をプレゼントされた枝本翔教諭(前列右から2人目)

 式後には講堂で記念撮影が行われた。6年1組では枝本翔教諭が児童から寄せ書きの色紙を贈られ、「まるで自分が良い先生のようだ」と笑顔を見せた。

 3年半通い、この春帰国する牛島遥斗さん(小学6年)は「友人も先生も面白く、人柄が温かい。新しい人を受け入れてくれる雰囲気が好きでした」と話した。

 また、幼稚部から11年通った田中グリス未奈美さん(中学3年)は「一言では言い表せないほど、たくさんの経験ができた。友達もたくさんできました」と語り、若月詩乃さん(同)は「日本とは違い、友達と深く関わることができた。1年半だけでもJJSで学べて良かった」と思い出を語った。