インドネシアニュース 地熱・LNGなど10事業で合意ー大統領「国のCEOとして」投資呼びかけ

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 日本とインドネシアの企業などは3月30日、エネルギー分野を中心に総額226億ドル(約3兆6000億円)規模の経済協力で合意した。

 中東情勢の緊迫化でエネルギー安全保障の重要性が増す中、インドネシアが進める再生可能エネルギーの導入加速に向け、日本側が技術と資金の両面で支援する。

フォーラムには日イの企業関係者が出席し、今後の協力関係の方向性などについて議論した=大統領府提供

■エネルギー中心に合意

 「現代の大統領は国の最高経営責任者(CEO)でなければならない。我々は門戸を開放している」。日本貿易振興機構(ジェトロ)などが都内で開催した「日・インドネシア・ビジネス・フォーラム」に出席したプラボウォ・スビアント大統領はこう演説し、日本からの投資拡大を呼びかけた。

 今回合意されたのは計10事業。双日による二酸化炭素(CO2)由来のメタノール生産や、住友商事とINPEXが共同で推進中のスマトラ島南部ラジャバサ地熱発電所の建設、INPEXと国営石油プルタミナによる大規模液化天然ガス(LNG)事業の開発などが柱となる。 

 同日には国際協力機構(JICA)もスマトラ島のフルライス地熱発電所の建設に伴い、最大約290億円の円借款を行うと発表した。同発電所は2030年の稼働を目指す。

■再エネ協力を加速

 プラボウォ大統領は再生可能エネルギー導入の加速を掲げており、今回の合意内容にもその方針が色濃く反映された。

 特に太陽光発電の拡大を目指し、「今後数年以内に発電能力を100ギガワットまで引き上げる」との考えを示した。

 また、パーム油由来の成分を混合するバイオディーゼル燃料についても、現在の40%(B40)から50%(B50)に引き上げる方針を表明。さらに、国内に約1億4000万台存在する二輪車の電動化を急ぐなど、電気自動車(EV)シフトを大規模に進める構えを強調した。