インドネシアニュース サイゼリヤがインドネシア進出ーASEAN4カ国目、海外成長を加速
イタリアンレストランを展開する大手外食チェーンのサイゼリヤ(本社・埼玉県吉川市)は8日、インドネシアに全額出資の子会社を設立すると発表した。低価格で日常使いできるイタリア家庭料理をコンセプトに中国など海外での事業を拡大させてきた同社だが、新たにインドネシアへ商圏を広げる。東南アジア諸国連合(ASEAN)への進出は、シンガポール、ベトナム、マレーシアに続き4カ国目。 (ジャカルタ日報編集長 赤井俊文)

■海外店舗が4割
発表によると、現地子会社「インドネシアサイゼリヤ」(予定)の資本金は約3億円。2026年12月の設立を目指す。具体的な出店都市や1号店の開業時期は現時点で未定としている。同社は1967年、千葉県市川市(本八幡駅前)で創業。03年の中国・上海を皮切りに海外進出を本格化させ、今年2月時点の海外店舗数は670店に達した。国内を含めた総店舗数は1732店で、海外店舗比率は約4割に迫る勢いだ。
ASEAN地域では、08年に進出したシンガポールで41店舗(4月9日時点)を展開。25年にはベトナム・ホーチミン市に1号店をオープンさせた。今回のインドネシア進出により、成長著しい東南アジア市場での「面」の展開をさらに強める構えだ。
■どうなるハラル対応

先行するシンガポールでは、外食費が高い同国において日本円で1000円前後で楽しめる「日常食」として定着している。メニュー表示は消費税(GST)込み、サービス料なしの明朗会計を徹底。ミラノ風ドリアやパルマハムなど、日本の人気商品を軸にしたラインアップが好評だ。
一方のベトナムでも、料理1品を低価格で提供するなど、若年層や家族連れをターゲットに現地嗜好を取り入れた低価格戦略を打ち出す。
マレーシアにも25年に完全子会社の設立を発表しており、店舗展開の準備を進めている。
今回進出を決めたインドネシアは世界最大のイスラム人口を抱える市場だ。豚肉やアルコールを多用する既存メニューの「ハラル対応」や、現地の可処分所得に見合った価格設定など、他国とは異なる緻密な現地化戦略が問われる。