インドネシアニュース 大阪製鐵、インドネシアの合弁事業から撤退

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 産業省はこのほど、日本の大阪製鐵がインドネシアの合弁鉄鋼会社クラカタウ・オオサカ・スチール(KOS)の操業を停止し、事業から撤退する方針を決めたと明らかにした。親会社の財務状況悪化などで事業継続が困難になったためとしている。

インドネシア合弁からの撤退を決めた大阪製鐵=KOS社のサイトより

 同省によると、大阪製鐵は世界的な鉄鋼市場の競争激化や需要の伸び悩みを背景に、インドネシアでの事業継続を見直す判断に至ったという。KOSは2012年に大阪製鐵が80%、国営クラカタウ・スチールが20%出資して設立。バンテン州チレゴンのクラカタウ工業団地に年産50万トン規模の電炉工場を建設し、16年から商業生産を開始した。しかし、近年は需要低迷などで厳しい経営が続いていたとされる。

編集部コメント

 大阪製鐵の撤退は、インドネシアの製造業における合弁の難しさに加え、世界的な鉄鋼供給過剰の影響を映し出している。国内市場では中国など他国企業との競争が激化しており、大規な投資を行っても採算確保が難しい現状が浮き彫りとなった。        

 KOSの総投資額は2億ドルに上り、ピーク時には約170人の従業員を雇用していた。主力とする建設用鋼材は公共インフラ投資の伸び悩みや輸入鋼材との競合で販売が計画を下回り、厳しい経営が続いていたとみられる。