コミュニティー シンドラ、3公演で700人動員ー病院舞台に現代日本を描写

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インドネシア人が日本の社会問題を演じた=甲斐切清子さん提供

 ジャカルタのタマン・イスマイル・マルズキ(TIM)内の小劇場で7日と8日の両日、日本語ミュージカル劇団「シン・ドラマプロジェクト」(通称・シンドラ)の2026年公演が開催された。日本文化や演劇に関心を持つインドネシア人の若者らが熱演。当初予定の2公演は発売4日間で完売し、急きょ追加された1公演も満席となるなど、かつてない反響を呼び、計3公演で約700人を動員した。

 今回の演目「今日も元気だ 病院集合!」は、九州最南端の病院を舞台にした物語。毎朝病院の売店に集まる後期高齢者6人を中心に、世代間のギャップや少子高齢化といった現代の日本が抱える社会問題をユーモアを交えて描き出した。洗練された日本語でのパフォーマンスと練られた脚本は言葉の壁を越え、会場は笑いと涙に包まれた。

 終演後には、プロジェクトの前身「劇団en塾」時代からの恒例曲「桜よ~大好きな日本へ~」「Merah Putih」「Dancing in Indonesia」の3曲を披露した。          

 メンバーは「先代が大切にしてきたものを形を変えて受け継ぐことが、歴史を創ることだと感じ、再び歌うことを決めた」と思いを語った。en塾時代からのファンだという観客は「再び大好きな曲を聴くことができてうれしい」と声を弾ませた。        

 インドネシアの若者によるエネルギッシュな表現で、日尼文化交流の架け橋を担ってきた同プロジェクト。独自の進化を続ける今後の活動に、さらなる期待が寄せられている。