インドネシアニュース 日イ首脳会談ー安保・エネルギー協力強化で一致 / AI人材育成支援も

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 高市早苗首相は3月31日、都内でプラボウォ・スビアント大統領と会談した。プラボウォ氏の公式訪問は就任後初となる。両首脳は経済と安全保障で協力関係を深化させることを確認。緊迫する中東情勢を踏まえ、資源・エネルギーの確保に向けた連携強化で一致した。    

(ジャカルタ日報編集長 赤井俊文)

3月31日に首脳会談した高市早苗首相(右)とプラボウォ大統領=大統領府のインスタグラムより

■人材育成で協力確認

 会談後の共同記者発表で高市氏は「『心と心の絆』に支えられた包括的・戦略的パートナーシップをさらに発展させる」と述べ、プラボヴォ氏の訪日を歓迎。地理的要衝に位置する同国との連携は、日本が推進する「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現に不可欠との認識を改めて示した。 

 具体的には、インドネシアの産業高度化に向け、人工知能(AI)分野を含む人材育成への協力を確認。また、共に出口を海に持つ海洋国家・災害多発国である共通点を踏まえ、水産業振興や洪水対策などの防災分野でも支援を継続する。

■中東緊迫化で緊密連携へ

 中東情勢の緊迫化に伴い資源確保の重要性が増す中、両首脳は液化天然ガス(LNG)の共同開発について協議し、供給源の多角化を図る考えでも一致した。両政府は3月15日に署名した重要鉱物や原子力に関する協力覚書に基づき、連携を具体化させる。 

 安全保障分野では、政府安全保障能力強化支援(OSA)を通じた海上保安機関の能力向上や、防衛当局間の交流促進を加速させる。

 プラボウォ氏は「インドネシアの発展加速に向け、日本からの投資を呼びかけたい」と経済協力の深化に期待を表明。さらに、日本国内で研修に励むインドネシア人技能実習生らへの支援に対し、謝意を述べた。