インドネシアニュース インドネシア人440人解放、カンボジアの詐欺摘発で

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 政府は19日、カンボジアで摘発されたオンライン詐欺組織からインドネシア人労働者440人が新たに解放されたことを明らかにした。カンボジア当局の取締り強化を受けた動きとみられる。

プノンペンのインドネシア大使館前で帰国支援を待つ人々=外務省の公式サイトより

 インドネシア人の解放は、今月上旬から18日までにかけて順次行われた。駐カンボジア・インドネシア大使館によると、この間に計440人が詐欺組織の拠点などから離れ、首都プノンペンの大使館に保護を求めているという。

 東南アジアでは近年、SNSや偽の投資話を使った大規模なオンライン詐欺ビジネスが横行し、カンボジアはその温床の一つとなっている。誘いに応じた外国人が人身取引に近い形で拘束され、オンライン詐欺業務を強制されるケースが多発し、国際的にも問題となっていた。

 国連の推計によると、カンボジアでは少なくとも10万人がこうした違法詐欺に加担させられている実態があるという。

編集部コメント

 カンボジア当局は今月、詐欺ネットワークの中枢人物とされる中国系の人物を逮捕し、中国に強制送還した。これを受け、複数の詐欺組織が拠点を放棄し、労働者を解放した可能性がある。

 駐カンボジア・インドネシア大使館には解放された人々が相次いで押し寄せており、中には数年にわたり詐欺業務に従事させられていたと訴える人もいるという。大使館は自力での帰国を促す一方、全員の円滑な帰国と社会復帰を支援する方針だ。