インドネシアニュース 現代自、チカラン工場に30億ドル EV生産拡充
韓国・現代自動車のインドネシア法人は23日、電気自動車(EV)の現地生産拡充に向け約30億ドルを投資する計画を明らかにした。現地工場でのEV組み立てや関連施設整備に充て、新型7人乗りSUV(スポーツ用多目的車)「アイオニック9」の投入を視野に入れた生産体制の強化に乗り出す。

ジャカルタ近郊チカラン工場で、2027年にも組み立てを開始する予定だ。それまでの間は、一部完成車を韓国から輸入して市場の反応を探り、需要次第で迅速に国内生産へ移行できる柔軟な戦略を取るとしている。税関資料では既に「アイオニック9」の登録が確認されており、車両本体価格は税抜きで約6億9900万ルピアと見積もられている。
編集部コメント
インドネシア政府は30年までに電気自動車(EV)の普及率を大幅に引き上げる目標を掲げ、現地生産を条件とする優遇策で海外メーカーの誘致を進めている。現代自動車による大型投資はこうした政策に呼応したもので、市場への期待の表れといえる。
自社工場に加え、合弁での電池セル工場を持つ同社は、競合に先んじて垂直統合型の供給網を構築し、需要拡大に対応できる体制を整えつつある。
中国勢や新興メーカーとの競争が一段と激化する中、先行者利益を生かして主導権を握れるかが焦点となる。