コミュニティー 子どもたちが幸せになるためにー吉田浩一BJS校長 3年の任期を終え帰任

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BJSでの任期を終え、帰任する吉田浩一校長

 バンドン日本人学校(BJS)の吉田浩一校長が3年間の任期を終えこの春に帰任する。小中併せて22人の少人数校。吉田校長自ら小学5、6年の国語の教壇に立った。日本で勉強に苦手意識を持っていた子が、大きく成長する姿を間近で見てきた。「少人数だからこそ、個々に寄り添えるのがこの学校の何よりの良さ」と目を細める。

 BJSでの思い出に昨年9月のジャカルタへの修学旅行を挙げる。同年夏、ジャカルタやバンドンなど各地で労働者デモが発生。修学旅行は一時危ぶまれたが、日本人学校間の連携や現地校とのネットワークを駆使して安全を確認し、実施にこぎ着けた。

BJSを卒業した生徒と写真に納まる吉田校長

 「一度でも教師として関わった以上、その子の幸せに責任を負わなければならない」と話す吉田校長。同校の温かな校風を愛する一方で常に自問自答してきたのは「優しさ」のあり方だ。帰国後の環境変化や、将来直面するであろう理不尽な困難。「優しさだけで、子どもたちは生き抜いていけるのか」。時には厳しさも辞さず、物事を多角的に捉える「クリティカルシンキング(批判的思考)」の重要性を説き続けてきた。

 卒業式後、教え子たちと肩を並べて写真に収まる姿があった。学び舎を離れても、その眼差しは変わらず子どもたちの未来を見守り続ける。