インドネシアニュース 高齢化で眼科も無料検診に

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 保健省は26日、2026年から実施する「無料健康検診プログラム」に眼科検査を追加し、白内障手術を国民健康保険の対象として優先的に確保する方針を明らかにした。白内障による失明が、高齢者の社会参加や経済的な生産性を損なう要因になっているとの判断から、早期発見の実現を目指す。 

高齢者の目を診察するダンテ保健副大臣=同省サイトより

 同省によると、25年に白内障が原因で失明した人は約60万〜65万人に上った。50歳以上の失明原因の81・2%を白内障が占めており、25年から26年にかけて実施された検診では、受診者2335万人のうち約13%に目の異常が確認された。

 同省は国際慈善団体やインドネシア眼科医協会と連携し、5月までに500人を対象とした無料手術を実施する。また、25〜30年の「視覚保健ロードマップ」では、白内障患者の少なくとも60%に手術機会を提供することを目標として掲げた。

編集部コメント

 白内障は治療可能な病気だが、地方では費用や専門医不足が受診を阻む原因となっている。

 無料検診への追加は発見から治療までを公的支援でカバーする意義がある。高齢化が進む中で社会参加を支える施策としても重要だ。

 ただ、無料手術の枠は限定的で、地方の医療機関や保険制度、専門医派遣をいかに効率的に組み合わせ、実施体制を整えるかが今後の課題となる。