インドネシアニュース テスHD、パーム残渣の実証工場が完成

テスホールディングス(大阪市淀川区)は6日、北スマトラ州セイマンケイ工業団地で建設を進めていた「EFBペレット」の製造実証工場が完工したと発表した。3日に現地で竣工式を開催した。アブラヤシの搾油残渣(ざんさ)であるやしの空果房(EFB)をバイオマス燃料へ加工する施設で、年間約1万トンの生産を見込む。
工場は連結子会社のPTECリサーチ・アンド・デベロップメントが建設し、敷地面積は約1万1000平方メートル。2025年2月に着工し、試運転を経て完成した。工場では廃棄されていたEFBを圧縮してペレット状の燃料に加工し、インドネシアや日本に供給する。製造から供給に及ぶ一連の工程を検証し、将来的な大規模商業生産への移行を目指す。
パーム油の搾油工程で大量に発生するEFBは多くが未利用のまま放置され、メタンガスの発生や土壌汚染が課題となっていた。同社は農業残渣をエネルギーとして有効活用することで環境負荷を抑え、天然資源を高付加価値化するインドネシア政府の「下流化」政策にも合致する事業と位置づける。
テスグループは30年6月までの中期経営計画で、EFBペレットの製造能力を年10万トンまで引き上げる目標を掲げている。