インドネシアニュース 原発導入に向けDENがIHI訪問

国家エネルギー評議会(DEN)の代表団は6日、横浜市のIHI横浜事業所を訪れ、次世代の小型モジュール原子炉(SMR)に関連する部材の製造技術を視察した。原発導入を検討するインドネシアが、日本企業の製造技術や事業体制に関する理解を深める目的で行われた。
代表団はサティヤ・ウィディヤ・ユダDEN委員が率い、エネルギー鉱物資源省や外務省、国営電力会社PLNなどの関係者が参加した。視察先では、米ニュースケール・パワーが開発するSMR向けに、原子炉建屋の鋼製複合構造の側壁モジュールなどを製造する工程を見学した。IHIは主要部品の調達やエンジニアリング支援を担当しており、IHIと共にニュースケール関連事業の協同投資会社を設立している日揮も設計・調達・建設などで同プロジェクトに関わる。
サティヤ氏は「設計から製造、建設、資金調達まで事業の仕組みを把握する機会になった」と述べた。
インドネシアは温室効果ガスの排出を2060年までに実質ゼロにする目標を掲げ、電力供給計画に原子力発電の導入を盛り込んでいるが、商用原発による発電実績はない。導入に向けては、安全規制の整備や人材育成、立地選定、資金調達など多くの課題が残り、DENなどはこうした視察を通じて調査や分析をさらに進める考えだ。