インドネシアニュース 岩国の南和会、インドネシアで介護視察ー西京銀現法が調整・サポート

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西ジャカルタ市の介護施設「パンティ・ウェルダ・ブレア」で担当者の説明に聞き入る一行=ジャカルタ日報撮影

 山口県岩国市に拠点を置く特定医療法人「南和会」はこのほど、ジャカルタ首都圏(ジャボデタベック)の高齢者施設などを視察した。

 視察ツアーは西京銀行が主催し、同行子会社の「サイキョウ・コンサルティング・インドネシア」が現地調整を行った。 

 現地の介護事情を確認するため、南和会で介護福祉士として働くインドネシア人男性社員も同行。2日間の日程で、介護人材を扱う政府の認定送出し機関のほか、民間グループホームを複数訪問した。

 インドネシアは若年人口が多い一方、中長期的に高齢化が進むと見込まれている。都市部を中心に家族構成やライフスタイルの変化も進んでおり、参加者は家族介護から施設介護へと移り変わりつつある現地の最新事情を、現場の視点から確認した。

南タンゲラン市の介護施設「キドゥン・サロモ・アガペ」では、同施設の職員や入居者と活発な意見交換が行われた=同

 「サイキョウ・コンサルティング・インドネシア」の赤井博信社長も「高齢化の波は確実に押し寄せており、介護についても『家族依存から社会インフラへ』という観点にあると感じた」と話す。さらに、「設備や人材は発展途上だが、温かいケアと地域コミュニティーの結びつきには強みがあり、日本のノウハウと組み合わせることで大きな成長余地があると実感した」と述べた。

 南和会の灰谷誠治常務理事は現地の施設を見学後、「利用者の想いが感じられるサービスを提供している施設だった。利用者の笑顔や楽しさが伝わってきて、とても貴重な経験を得た」と振り返った。

 今回の視察は、日本の医療・介護事業者がインドネシアの介護ケア市場を理解し、将来的な人材交流や事業連携の可能性につなげようとする取り組みだ。介護人材の国際的な往来が進む中、両国の知見を生かした新たな枠組みづくりが期待される。