インドネシアニュース ウェルゾとカルタ、マレーシアでイチゴ生産ー気候変動見据えIT活用

農業資材や栽培技術を手がけるwelzo(ウェルゾ、福岡県福岡市)は8日、アグリテック(農業IT)企業のCULTA(カルタ、東京都小金井市)と業務提携の基本合意書を締結したと発表した。第1弾としてマレーシア・パハン州の高地キャメロンハイランドで、イチゴの現地生産モデルを構築し、将来的にインドネシアなど東南アジア各国への展開も検討している。
現地では、カルタが開発したイチゴ品種の苗を提供し、ウェルゾ側が気候に適した栽培手法や資材の開発、高設栽培システムの導入、技術指導を担う。実証を通じて栽培データを蓄積し、品種と技術を一体化させた生産方式の確立を目指す。
キャメロンハイランドは熱帯地域の中でも冷涼な高地気候が特徴で、マレーシア有数の景勝地であると同時に、同国の一大農産地となっている。今回の取り組みは両社による海外現地生産モデル構築の第1弾となる。
提携の背景には、気候変動により従来の品種や栽培方法では安定生産が難しくなっている現状がある。創業100年以上の歴史を持つウェルゾの資材・栽培ノウハウと、人工知能(AI)を活用して地域の気候に適した品種開発を進めるカルタの強みを融合。地域ごとに最適化した持続可能な農業モデルの構築を図る。
キャメロンハイランドで得たデータやノウハウは、今後の世界展開に活用する。ウェルゾは次の候補地としてインドネシアへの展開を検討。カルタの野秋収平代表取締役CEO(最高経営責任者)も「まず現地でモデルを構築し、日本発の技術を順次世界へ展開したい」としている。