インドネシアニュース KADIN、インド製トラックの輸入中止を要請
インドネシア商工会議所(KADIN)は22日、インドから10万5000台の小型商用車(ピックアップトラック)を輸入する政府計画の中止を大統領に要請した。国内自動車産業を保護するため、大量の完成車(CBU)輸入は避けるべきだと訴えている。

政府は地方活性化に向けてトラックの低コストな導入を進めたいとしており、2026年内にインドのマヒンドラ&マヒンドラ社及びタタ・モーターズ社製の四輪駆動小型トラック計7万台、及び6輪トラック3万5000台を段階的に調達する方針を示している。
KADINのサレ・フシン副会頭は「完成車の大量輸入は国内の生産サプライチェーン(供給網)全体に打撃を与え、成長途上の自動車産業を殺すのと同じだ」と強く批判。こうした輸入策は政府が掲げる工業化・下流化政策にも逆行すると指摘した。
編集部コメント
国内ではスズキやいすゞ、中国系の五菱(ウーリン)などが小型商用車の生産拠点を構え、生産能力は年間計40万台以上とされる。KADINは今回の10万台規模の需要は「国内生産で十分に賄える範囲だ」と主張し、地元産業への優先発注を求めている。
生産余力がある中で輸入を優先すれば、中長期的に産業競争力を損ないかねない。安価な車両を優先導入するか、自国内の製造業を保護・育成するか、戦略のバランスが問われている。