インドネシアニュース 大統領が訪露、石油など資源協力で一致ーBRICS加盟背景に実利外交

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 プラボウォ大統領は13日、モスクワでロシアのプーチン大統領と会談した。中東情勢の緊迫化で原油確保の必要性が高まる中、石油を含むエネルギーの安定供給でロシアとの協力を確認した。さらに、農業や製薬などの分野でも両国関係を深めていくことで一致した。
(ジャカルタ日報編集長 赤井俊文)

13日にロシアのモスクワを訪れたプラボウォ大統領(左)とロシアのプーチン大統領=インドネシアの大統領府インスタグラムより

■短い調整で会談実現

 会談冒頭、プーチン氏は両国関係の「特別で戦略的な性格」を強調した。会談直前の9日に両国が署名した第7回貿易・投資・産業作業部会(WGTII)の議定書について触れ、貿易、エネルギー、農業など幅広い分野で、今後、協力が実務的な段階に移行するとの認識を示した。

 これに対し、プラボウォ氏は、ロシア側が短期間での調整で会談を受け入れたことに謝意を表明。ここ数カ月の間にロシア側の政府関係者や企業関係者と重ねてきた協議が「生産的だった」と振り返った。

 さらに、2025年にインドネシアが有力新興国グループ「BRICS」に正式加盟した際、ロシアが加盟を後押ししたことに謝意を示し、経済・エネルギー分野での互恵関係を一段と強めたいと訴えた。

■狙いは各国からの石油

 今回の会談でインドネシア側が最優先としたのは、石油の安定的確保だ。

 インドネシア政府はロシア訪問前から、世界情勢の緊迫化に伴う原油供給網(サプライチェーン)の寸断に強い危機感を表明し、調達先の多角化に向けて各国と協議を進める方針を説明してきた。

 スギオノ外相も、今回の会談では地政学リスクとエネルギー安全保障が主要議題になると明言。バフリル・エネルギー・鉱物資源相が同行したことも、資源確保を巡る実務的な交渉を裏付けている。

 就任後3度目のロシア訪問となったプラボウォ氏は、8日にジャカルタで開かれた政府作業会議での演説で、ホルムズ海峡の緊張による国際エネルギー市場の混乱を指摘し、一連の外国訪問は「油(資源)を確保するためだ」と強調。石油をはじめとするエネルギー供給網が揺らぐ中でロシアなど各国と協議を進め、安定調達につなげる必要があると訴えていた。