インドネシアニュース インドネシア、世界水準の英才高校創設へ

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 政府は20日、理工系の優秀な人材育成を目的とした英才教育機関「ガルーダ優秀高校(SMA Unggul Garuda)」の創設を定める大統領令を公布した。独立100周年の2045年までに世界トップクラスの先進国入りを目指す国家戦略「黄金のインドネシア」実現に向けた、教育改革の柱と位置づける。

「先進国入り」に向け英才教育機関の設立を認めた大統領令=インドネシア国家官房のサイトより

 大統領令によると、同校は国内外の最難関大学への進学を前提とした高度な中等教育を提供し、国をリードする人材を育成する機関と定義。教育理念として「教育機会の均等化」「リーダー育成」「学業の卓越と社会奉仕」の3点を掲げた。

 高等教育・科学技術省の管轄下で、「新設校」と、既存の公立高校やマドラサ(イスラム系高校)から指定する「転換校」の2類型を整備する。新設校は全国から生徒を募り、経済的に困窮する家庭の優秀な生徒も積極的に受け入れる方針で、教育格差の是正も図る。

編集部コメント

 科学技術分野のエリート育成を制度化するこの試みは、将来の国家競争力を左右する人的基盤の強化策として注目される。    

 地域や格差に左右されず、人材を登用する理念は画期的だ。       

 一方で、優秀な教員の確保や安定的な財政支援、卒業生が国内で能力を発揮できる環境整備など、制度の実効性を担保するための課題も多く、管轄省庁の実行力が問われる。