インドネシアニュース テラ・ドローン火災、現法社長に実刑判決

昨年12月に中央ジャカルタのクマヨランで発生した日系ドローン企業「テラ・ドローン」の現地法人ビル火災を巡り、中央ジャカルタ地方裁判所は21日、同社のミカエル・ウィスヌ・ワルダナ・シアギアン社長に対し、過失致死の罪で懲役1年4月の実刑判決を言い渡した。検察側は懲役2年を求刑していた。
この火災では従業員22人が死亡。同地裁は「被告の過失によって他人を死亡させた罪が立証された」と指摘し、被告が労働安全衛生基準に基づく設備整備を怠った過失により、多数の死者を出したと認定した。
地裁はまた、同社が2年以上にわたり事務所ビルを使用していたにもかかわらず、被告が消火器や避難経路の確保など安全管理上の6項目を軽視した点に言及。特にドローン用リチウムポリマー電池の保管リスクを認識しながら、十分な安全対策を講じなかったと強調した。
判決では、被告に建物の安全改善を実施する権限と財務能力がありながら行使しなかったことも「量刑を重くする事情」と位置づけた。一方で、被告が遺族への謝罪や葬儀費用の負担、生活補償などを行ったことについては「道義的責任を果たした行為」として考慮され、前科がないことや一部遺族との和解が酌量の理由となった。