インドネシアニュース インフラ6事業で日本に投資要請ーカルティニ駐日大使が小池都知事と会談
インドネシアのカルティニ駐日大使は9日、東京都庁で小池百合子知事と会談し、姉妹都市関係にある東京都とジャカルタ特別州の経済・インフラ分野を中心とした協力について意見交換した。両都市間では今年に入り、公共交通や洪水対策、廃棄物処理など都市課題を巡る実務的な連携が活発化している。

■近年も関係強化
ジャカルタと東京は1989年10月に姉妹都市関係を結び、環境や防災、スポーツなど幅広い分野で交流を重ねてきた。2023年には小池知事と当時のヘル・ブディ知事代行が国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)に合わせて会談。今年4月にはプラモノ州知事が訪日して小池知事と会談したほか、都が主導する国際会議にも参加し、洪水・高潮対策や上下水道整備の知見を共有した。
両都市の間では具体的な連携事業も動き出している。東京都のスタートアップ支援「キングサーモンプロジェクト」では、都内企業がジャカルタの市場から出る有機廃棄物をメタンやバイオ炭に転換する実証事業を展開。廃棄物削減と資源循環を組み合わせた解決モデルの構築を目指している。
■首都への投資を要請
一方、ジャカルタ側は日本からの投資拡大も強く働きかけている。
カルティニ大使は6月にジャカルタを訪問し、プラモノ知事らと協議。都市高速鉄道(MRT)の延伸や交通結節点の整備▷北ジャカルタ・スンテル地区の廃棄物中間処理施設(ITF)▷同プルイット地区の東部貯水池の排水ポンプ設備▷北部沿岸の防潮堤▷軽量軌道交通(LRT)第2期工事の計6事業を、日本からの追加投資が期待される「戦略案件」とした。
今回の小池知事との会談も知事との会談も、これらのインフラ投資の呼び込みの一層促進することを視野に入れた動きの一環とみられる。
また、会談でカルティニ大使は、都内在住のインドネシア人コミュニティーの現状を説明し、経済や文化活動を通じた人的交流の深化について意見を交わした。双方は東京とジャカルタの都市間協力をさらに発展させ、両国の二国間関係の強化につなげることでも一致した。