インドネシアニュース アブラヤシ残さ燃料化で共同研究ー住友重機とBRIN

国家研究イノベーション庁(BRIN)は住友重機械工業と共同で、アブラヤシの搾油残さである「空果房(EFB)」をボイラー燃料として活用する研究を進めている。他の燃料を混ぜない「EFB専焼」技術の確立を目指す。
EFBはインドネシアで大量に発生する未利用のバイオマス資源だが、水分やアルカリ、塩素を多く含み、そのまま燃やすとボイラーの腐食や効率低下を招く課題があった。このためBRINは燃料洗浄や水熱処理など5つの方式を比較。南タンゲラン市スルポンの研究施設でのシミュレーター試験では、いずれの方式でも発熱量の向上や不純物の減少が確認されたという。
住友重機械は今年5月に燃料評価装置の供給協定を締結し、8月に現地へ装置を設置した。両者はバイオマスを利用したボイラー燃料に関する調査をこれまでも進めていたが、今回は処理後のEFBが燃料としてどの程度適しているかを評価し、最適な処理条件の絞り込みを進めている。
今後は有望な処理法を選定した上で、処理量を増やした実証試験に移行する。処理済みのEFBは、愛媛県新居浜市にある住友重機械の実証設備に運ばれ、循環流動床(CFB)ボイラーでの燃焼試験を行う予定で、両者はEFBの特性に合わせた専用ボイラーの設計も並行して検討し、実用化の可能性を探る。