インドネシアニュース ロシア、プルタミナへの原油供給に前向き
ロシアのセルゲイ・トルチェノフ駐インドネシア大使は1日までに、中東情勢の緊迫化に伴う原油高を受け、インドネシアがロシア産原油の購入を希望すれば協議に応じる用意があると表明した。

同氏は3月31日、ジャカルタのタンジュンプリオク港で記者団に対し「需要があれば買い手の条件に応じた柔軟な供給が可能だ」と述べた。
一方、インドネシアのバフリル・エネルギー・鉱物資源相は「ロシアを含む複数国からの調達に開かれている」とし、選択肢の一つとの認識を示した。国営石油プルタミナなどからの正式な打診は現時点で無いという。
編集部コメント
ロシア側の発言は、2月28日の米国・イスラエルによるイラン攻撃と、その後のイランによる報復で中東情勢が決定的に悪化したことを受けたものだ。ホルムズ海峡の封鎖リスクが現実味を帯びる中、ロシアは「代替供給源」としての存在感を誇示する狙いがある。
インドネシア側も、エネルギー安保の観点から調達先の多角化を否定せず、実利を優先する姿勢を崩していない。欧米の制裁下でアクセスが制限されてきたロシア産原油に対し、背に腹は代えられない国内事情が透けて見える。もっとも、実際の取引には正式な提案や価格・決済条件の交渉に加え、国際社会の反発という高いハードルが残る。