インドネシアニュース 気象当局が早期の乾期到来に警鐘

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 気象気候地球物理庁(BMKG)は14日、今年の乾期が平年より乾燥し、到来も早く、期間も長くなる可能性があると発表した。一方で、近年出回る「ゴジラ乾期」などの表現は不正確で誇張的だとして、冷静な備えを呼びかけた。 

東ジャワ州パチタンで乾いた水田に水を引く農家の男性=Shutterstock

 同庁は、今年は「平年比で乾燥する」見通しだが、直近30年で最悪の事態を指すものではないと説明。記録的だった1997年や2015年の方が深刻であり、極端な呼称が独り歩きしている現状に是正を求めた。 

 乾燥傾向の背景にはエルニーニョ現象があるとみられ、4月下旬から5月初めに発生し、降雨量が減る可能性が指摘されている。

 同庁は、現在は「弱い」水準だが、8~10月には「中程度」まで強まる可能性があると分析。農業・プランテーションの維持や生活用水確保のため、部門横断の連携と地域住民による早期の対策が不可欠だと訴えた。

編集部コメント

 BMKGの発信は、センセーショナルな言葉を抑え、対策に必要な科学的情報へ議論を戻そうとするものだ。肝要なのは「史上最悪か否か」ではなく、水資源や農業、防災体制をいかに前倒しで整えるかにある。

 乾期の長期化と降雨減少が想定される中、中央と地方自治体による実務的な連携の質が問われている。