インドネシアニュース 列車衝突でビンファスト「調査継続する」

Share facebook はてなブックマーク note X (Twitter)

 西ジャワ州東ブカシ駅で27日夜に発生した列車衝突事故で、ベトナム系電気自動車(EV)メーカーのビンファスト・インドネシアは28日、事故車両の技術的な詳細について調査を継続していると明らかにした。この事故では、系列の電動タクシー「グリーンSM」の車両が線路上で立ち往生したことが発端となり、列車2本が相次いで衝突。当局によると、これまでに16人が死亡、80人以上が負傷した。

線路脇に落ちたグリーン SMのEVタクシー=アンタラ通信

 同社のカリヤント・ハルジョソエマルト最高経営責任者(CEO)は「安全は最優先事項」と述べ、原因究明を急ぐ考えを示した。一方、運行を担当するグリーンSMも当局の捜査を全面的に支援する姿勢を強調している。

 現場は踏切付近で、事故直前には車両が線路内で停止し、運転手らが避難を呼びかける緊迫した様子がSNSなどで拡散されていた。

編集部コメント

 電動車両を使った配車サービスが急速に普及する一方、国内では踏切や道路インフラの安全性確保が後手に回っている。

 今回の列車衝突事故は企業の運行管理や運転手教育、さらには鉄道運行との連携を含めた「交通システム全体の安全性」を総合的に検証する必要性を浮き彫りにした。

 安全基準の遵守を強調する企業側だが、利用者や社会が求めているのは原因の透明性ある説明と実効性を持った再発防止策だ。安全に対する国民の不信感は、次世代モビリティー普及の大きな足かせになりかねない。当局による厳格な調査結果と、それに基づく抜本的な安全指針の策定が今後の焦点となる。