インドネシアニュース アイシン、次世代太陽電池を実証実験ー中部空港やインドネシアで NEDO事業に採択

自動車部品大手のアイシンは21日、薄くて軽い次世代型の「ペロブスカイト太陽電池」を大量生産するための技術開発が、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援事業に採択されたと発表した。2026~30年度に生産方法を改良し、中部国際空港(愛知県)やインドネシアの子会社でも実際の使用環境を想定した試験を行う。
ペロブスカイト太陽電池は、従来のシリコン製より薄くて軽く、曲げやすいのが特徴。重い太陽光パネルを置きにくい建物の壁などにも設置できると期待されている。
アイシンはこれまで、発電に使う材料を広い面積に素早く吹き付ける方法を開発してきた。
新たな事業では従来の300ミリ角から最大500ミリ角まで大型化し、面積を大きくしても性能にむらが出にくく、安定して大量生産できる方法の確立を目指すほか、豊田中央研究所や東京大学などと協力して産学官で材料の劣化を防ぐ技術も調べる。
使用環境の試験では、強風や潮風への耐久性や光の反射などを中部国際空港で調査するほか、蓄電池と組み合わせた運用もテストする。一方、インドネシアでは高温多湿の環境下でも安定して発電できるかを中心に調べ、現地に適したパネルの設置方法の開発にもつなげる考えだ。
今回の事業は、日本政府が脱炭素に向けた新技術開発を支援するNEDOの「グリーンイノベーション基金事業」の一環。研究段階にとどまらず、社会実装に向けた実証までを対象とする。
アイシンは今後、道路や鉄道、港湾などのインフラ分野にも試験を広げる考えで、インドネシアに加えて米国での実施も計画している。