インドネシアニュース ラフマット・ゴーベル氏死去ー元貿易相、国会副議長を歴任
元貿易相で国会副議長も務めた国会議員のラフマット・ゴーベル氏が10日、ジャカルタ市内の病院で死去した。63歳だった。同日、南ジャカルタの自宅で営まれた弔問式には家族や親族のほか、政界、財界の関係者が相次いで訪れ、最後の別れを告げた。知日派の代表的人物として知られるゴーベル氏の突然の死に、在留邦人社会にも悲しみと驚きの声が上がった。(ジャカルタ日報編集長 赤井俊文)

■突然の死に驚き広がる
ゴーベル氏は同日午前3時20分、南ジャカルタの病院で亡くなった。所属していたナスデム党幹部によると死因は心臓発作だという。死去前日の9日には国会でナスデム党会派の会合に出席し、周囲には健康そうな様子を見せていた。さらに8日には貿易省を訪れ、ブディ貿易相と、インドネシアに進出した日本企業による製品輸出の拡大策について協議していた。
■英雄墓地に埋葬

遺体は病院から南ジャカルタの自宅に運ばれ、家族や親族をはじめ、政財界関係者らが相次いで弔問に訪れた。自宅周辺には各界から寄せられた花輪が並び、終日、多くの弔問客が訪れた。
埋葬先を巡っては、当初、遺体をゴーベル家ゆかりのゴロンタロ州へ運び、一族の墓地に埋葬する案が伝えられていた。しかし、家族と政府との協議を経て、南ジャカルタのカリバタ国家英雄墓地に埋葬されることが決まった。遺体はゴロンタロの伝統様式による白い大型の棺架に載せられ、式場へ運ばれた。
■地域の代表者として活躍

カリバタ国家英雄墓地ではサアン国会副議長を執行責任者として軍葬が営まれた。インドネシア国旗が掲げられる中、遺体は墓所に納められ、多くの参列者が最後の別れを告げた。
一方、故郷のゴロンタロでも、道路や農業、観光、産業振興など地域開発を中央政府に訴え続けてきた代表的な政治家を失ったとの受け止めが広がった。
ゴーベル氏は国家の発展に尽くした政治家であるとともに、製造業の育成に取り組んだ実業家であり、故郷ゴロンタロの発展を国政の場で訴え続けた地域の指導者でもあった。
二つの土地で惜しまれたゴーベル氏の死は、同氏の人生が多面的であったことを物語っている。