インドネシアニュース 鈴木忠志氏「リア王」 今月ジャカルタで上演

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8カ国の俳優が舞台に立つシェークスピア劇「リア王」のポスター=国際交流基金提供

 日本人演出家、鈴木忠志氏が演出するシェークスピア劇「リア王」が9月16、17の両日、中央ジャカルタのジャカルタ芸術劇場で上演される。日本やインドネシアを含む世界8カ国の俳優が出演し、7つの言語を交錯させながら一つの舞台を紡ぎ出す国際共同制作で、国際交流基金(JF)が支援する文化交流プロジェクトの枠組みで実現した。

 8月31日に行われた記者会見によると、今作は鈴木氏が率いる劇団「SCOT」とインドネシアの文化団体「ブミ・プルナティ」が共同で制作する。出演者はインドネシアや日本、イタリア、米国、ロシア、韓国、中国、チリの8カ国から集結した。出演する俳優らは各国でそれぞれ台本を読み込んだ後、SCOTの本拠地である富山県利賀村(現・南砺市)に集まり、約2カ月間にわたる稽古(けいこ)で息を合わせたという。

 リア王役はジョグジャカルタ出身の俳優、ジャマルディン・ラティフ氏が務める。ラティフ氏は徹底した身体訓練を重視する「スズキ・メソッド」を長年学んできた実力派で、鈴木氏がオーディションで直接選出した。

 同作のリア王役は長年、ドイツ人俳優のゲッツ・アルグス氏が担ってきたが、同氏の逝去に伴い、次世代を代表する俳優としてラティフ氏に白羽の矢が立った。このほか、ロンボク島出身のワフユ・クルニア氏ら気鋭のインドネシア人俳優陣も脇を固める。

 鈴木版「リア王」は、シェイクスピアの古典を大胆に翻案し、舞台を「精神病院や高齢者の療養空間」に設定しているのが最大の特徴だ。老いたリアが直面する現実と過去の記憶、そして押し寄せる幻覚の境目が曖昧になる中で、王の内面精神世界から物語を再構築する。

 上演は9月16、17両日の午後8時から1時間40分を予定。チケット情報はブミ・プルナティの公式インスタグラム(@purnatiindonesia)で公開されている。