インドネシアニュース JICA、首都圏の渋滞解決で協力ー日本の「駅中心の街づくり」導入へ

国際協力機構(JICA)はこのほど、インドネシア政府とジャカルタ首都圏の公共交通や乗り換え拠点の計画・調整能力を高める「ジャカルタ周辺自治体公共交通改善プロジェクト」の実施枠組みで合意し、討議議事録に署名した。事業期間は3年間を予定している。
対象となるのは、人口増加で交通渋滞が深刻化するジャカルタ首都圏。都市高速鉄道(MRT)や通勤鉄道、路線バスといった既存・計画中の複数の交通機関を円滑につなぐ体制づくりが中心となる。また、日本の「公共交通指向型開発(TOD)」と呼ばれる駅を中心とした移動しやすい街づくりの知見も投入する。
具体的には、パイロット地域を選定して幹線交通と住宅地を結ぶ乗り継ぎ路線の計画や、駅・バスターミナルなどの整備計画を策定。行政機関同士が継続的に調整する仕組みを整え、官民の役割分担などをまとめた手引きも作成する。乗り換えの利便性を高めることで自家用車から公共交通への移行を促し、持続可能な都市交通と渋滞緩和につなげる狙いだ。
ジャカルタ首都圏ではMRTや軽量高架鉄道(LRT)など複数の公共交通があるが、乗り継ぎの悪さが課題となっている。
今回の協力は新規路線の建設ではなく、既存・計画中の交通機関の連携強化と調整体制づくりが中心となる。乗り換えの利便性を高めて車やバイクからの移行を促し、深刻な渋滞緩和と持続可能な都市型交通網づくりを目指す。