インドネシアニュース 裏の観光スポット、偽造品並ぶマンガドゥア

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マンガドゥアで販売されている高級ブランドの偽造品。本物と見分けがつかない質のものもある=ジャカルタ日報撮影

 ジャカルタ北部の複合商業施設「マンガドゥア」は、国内有数の偽造品流通拠点とされる。今回、KPKが摘発した税関当局と民間物流業者の癒着によって国内に持ち込まれた荷物のいわば「終着点」だが、地元客以外に外国人も訪れることから「裏の観光スポット」と呼ばれている。

 2月に同地区のITC(インターナショナル・トレードセンター)を訪れると、エルメス、ルイ・ヴィトン、グッチ、プラダなどを模倣したバッグや財布が数多く並び、来訪客が品定めする姿が見られた。価格は正規品の10分の1程度で、中でも「スーパーKW(高品質の偽ブランド品)」と呼ばれる精巧な偽造品は、プラダで200万〜500万ルピア、エルメスも1500万ルピアほどで購入可能だ。流通品の多くは中国製とみられている。流入した偽造品は主要な電子商取引(EC)やSNSでも販売され、トラブルに巻き込まれる消費者も多い。         

米国通商代表部から「悪名高き市場」と名指しされたマンガドゥアのITC=同

 貿易省によると、2022年から25年3月までに寄せられた消費者苦情は約2万件に上り、その9割超がEC関連だった。正規品として販売された商品が、実際には到着後に偽造品と判明するケースなどが含まれ、同省は25年単年で7887件の苦情を受理した。政府は大手ECサイトと連携して対策を進めているが、監視は十分とは言えない状況だ。

 25年4月には米国通商代表部(USTR)が年次報告書でマンガドゥアを「悪名高い市場(Notorious Markets)」として名指しで挙げ、著作権侵害や商標偽造の温床と指摘。国際的にも対策の遅れが問題視されている。