インドネシアニュース 日ASEAN、災害医療の能力強化へ新プロジェクトーガジャマダ大拠点に30年まで

国際協力機構(JICA)インドネシア事務所はこのほど、ガジャマダ大学に設置された東南アジア諸国連合(ASEAN)災害保健医療管理研究所(AIDHM)との間で、新たな技術協力「AIDHMを通じたASEAN災害保健医療管理にかかる地域能力強化プロジェクト(ARCHプラス)」の討議議事録に署名した。事業は2026年半ばから30年2月までの約3年半を予定し、ASEAN加盟国を対象に災害時の保健医療対応能力の底上げを図る。
署名式はジョグジャカルタの同大学内で行われ、AIDHM所長を兼ねる同大医学・公衆衛生・看護学部長のヨディ・マヘンドラダタ教授と、JICAインドネシア事務所長兼ASEAN首席代表の竹田幸子氏が署名。インドネシア保健省やJICA本部の関係者もオンラインで参加した。
同事業は、16年から10年間、タイ国家救急医療機関(NIEM)とタイ保健省の下で実施されてきた日ASEAN技術協力「ARCH」の後継にあたる。
これまでに域内の緊急医療チーム(EMT)の立ち上げや派遣標準手順書の整備、合同災害演習の実施などを進めてきた。
新事業の拠点となるAIDHMは23年10月、ASEAN首脳宣言の行動計画に基づいて設立された機関。今後は同研究所を地域の「知識管理拠点」として機能強化し、災害保健医療分野の共同対応能力を高めていく。
ヨディ教授は署名式で「過去の大きな成果を基盤とする重要な節目だ」と述べ、関係機関との連携に意欲を示した。竹田氏も「ARCHを通じて標準作業手順の整備や合同練習の実施が進んだ」と指摘し、今後の地域連携体制の一層の発展に期待を寄せた。