コミュニティー 30年の友情、ジャカルタで再びーニューヨークの思い出胸にプレー

30年前の米ニューヨークでの出会いが、二人を再び結び付けた。
二人をつないだのは、共通の知人でダンサーのアムリさんだ。オーナーのユキフリさんは、東京で共に育った幼なじみのアムリさんを介し、MUROさんと出会った。アムリさんは、MUROさんが1990年代に結成した伝説的ラップユニット「マイクロフォン・ペイジャー」のステージで踊っていた。
縁が深まったのは96年4月。二人がニューヨークを訪れる際、レコードの買い付けで渡米中だったMUROさんと現地で合流。同じ宿に身を寄せ、一緒に時間を過ごした。
MUROさんは滞在中、念願だった「現地ラジオでDJセット(選曲した楽曲を機材でつなぎ、一連の流れとして聞かせるパフォーマンス)を流す」という夢の実現を果たす。

まだスマートフォンもない時代。3人はニューヨークでかけがえのない時間を過ごした。共にスタジオへ足を運び、現地のプロデューサーらと交流を深めた日々は、MUROさんのキャリアに大きな転機をもたらした。
その後、ユキフリさんは金融の世界に進み、ジャカルタに拠点を移した。交流は途絶えたが、アムリさんを通じて互いの動向は耳にしていた。
今回、新店の開店にあたり「第1弾は彼しかいない」とユキフリさんが自ら出演を打診。スカルノ・ハッタ国際空港で30年ぶりの再会を果たした。
「遠目でも相変わらず洒落(しゃれ)ていた」と笑うユキフリさんに対し、MUROさんは「立派な経営者の姿に驚いた」と目を細める。かつて異国の地で育まれた若き日の縁が、ジャカルタで再び結ばれた。